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錦鯉の飼育

飼育の基本

錦鯉を飼育しようとする場合、美しさや健康を維持させるためにも、やはり錦鯉自体の生態を基本的に理解し、ストレスを与えない飼育をすることが必要です。
品評会で優勝するようなチャンピオン錦鯉を育てようとするなら別だが、自分の楽しみとして飼うなら、基本的に鯉と同じでそれほど難しく考える必要もありません。環境順応性も高く手軽に飼育でき、性格もおとなしく他のペット用の魚類や犬や猫などと比較しても非常に人間に対する順応力があり、慣れると人の手から直接エサを食べるほどで、錦鯉がペットとして広く世界で愛されるゆえんでもある。
錦鯉は温帯性の淡水魚で、8度~35度と幅広い水温で成育可能だが、急激な温度変化は好ましくなく、最適水温といわれるのは20度~25度の範囲で、なおかつ水温を安定的に保つことが望ましい。水温だけでなく、光線、水質など飼育環境の急な変化は好ましくない。
一般に鯉は人間の食べるものであればほとんどどんなものでも食べる雑食性の丈夫な魚だが、錦鯉の場合、市販で身体を大きくするもの、色を美しくするものなどさまざまなエサが専門店などで販売されており、初めて飼う場合やどのようなエサを与えればよいか迷うような時は、用途に応じたエサを与えるのも一つの方法である。
鯉の体型は紡錘形で、口元には2対のひげがあり、その先端に味覚を感じる神経球があり、触覚・味覚を感知する。鯉には人間のような歯はないが、のどに当たる部分に3列5対の咽頭歯というものがあり、この咽頭歯で食べたものをすりつぶす。咽頭歯は強力で、タニシなどを貝類でも殻ごと吸い込み、口中でうまく割って身だけを食べ、殻は吐き出すことがでる。また、鯉の消化器官には胃袋がなく食道から直接腸につながっており、食べたものを貯めておくことができないためエサを与える時は、少量を1日に3~6回に分けて与えることが好ましい。 錦鯉は雄が2年、雌が4年で成魚となり、平均寿命は70年と他のペットと比較すると何倍も長生きする可能性がある。日本で確認されている鯉の長寿の記録は、1751年に生まれたといわれる緋鯉の「花子」で226歳まで長生きしている。
ちなみに「花子」は奥美濃白川村の越原家の池で飼われていたが、この池には、100歳を越える「葵」(白色)、「力」(からす色)、「さとる」(白色、背に黒斑紋)、「三太」(黒色)、「雪」(白色)など140歳から180歳の長寿の鯉がいたという。よほど飼育環境などが整っていたというべきだろう。